関西のあたたかい魅力を
伝えたい!
チーフディレクター
チーフディレクター
私は北海道出身で、7年前に就職で大阪にやってきました。
「どうしてわざわざ北海道から?」と
よく言われることがありますが、どうしてかと言われると…
正直あまり覚えていません(笑)
おそらく華やかなメディアの仕事ができたら
カッコイイだろうなーくらいの気持ちだったと思います。
北海道から大阪に来たての社会人1年目の時に、
関西人の「よくしゃべり、よく笑い、よくイジってくる」接し方に衝撃を受け、
ここは異国なのか!とギャップを感じ、心が折れかけたことがあります。
そんな私が現在まで楽しく仕事が出来てきたのは、
実は『関西人の人情味あるあたたかさ』に惹かれたからです。
5年前の冬、兵庫県・柴山にカニの水揚げを泊まりがけで撮影に行った際、
漁師のご夫婦にお世話になりました。
北海道に住んでいたとはいえ、漁や競りを目の前で見るのは初めての経験でした。
必死に取材し、情報を紙に書き留めていたのですが、なんとその紙を紛失してしまいました。
それも大阪に戻った後に気づくという情けなさ…
その時ADとして2年経験を積んでいたので、事の重大さはすぐに気付きました。
柴山のカニ漁や競りは、地域独特のスタイルで行うためインターネットではわからず、
現地で収集しないとわからないことだらけ。。。
だからこそ、そんな情報を伝えるためにわざわざ柴山に足を運んで取材したのに
何をしているんだ…と悔しくて絶望しました。
「このままではいかん!」と柴山に再度一人で行こうと、
漁師のご夫婦にお電話して正直にこのことをお話ししました。
すると…なんと奥様が、漁・生け簀・競りのことまで
事細かに写真を交えた説明文をわざわざ送ってくださいました。
しかもご主人は私がミスをしたにも関わらず、
なんと自宅にカニを送ってくださいました。
手紙が添えられており、
「これを食べて元気出してください!放送楽しみにしています!いつでもまた柴山に来てください!」と
あたたかいお言葉をいただきました。この手紙は今でも宝物です。
おかげで無事に放送ができ、私にとって忘れられない思い出の番組となりました。
これだけではなく、取材をする度に関西人のあたたかみをひしひしと感じています。
今考えれば1年目の出来事も
「あれは関西人の愛だったのかな?」とようやくわかるようになりました。
今では私にとって関西は「第二の故郷」です。
これからもテレビを通じて、関西のあたたかい魅力を伝えていけたらと思っています。
チーフディレクター 山本敦士